【活動報告書】コロナ禍における学生支援の無償プログラミング講座「CODEGYM Academy 」第一期

株式会社LABOTでは、NPO法人CLACKと共同主催し、コロナ禍にある日本全国の学生を対象にオンラインのプログラミング教育を無償提供する取り組み「CODEGYM Academy」を行っています。この度、2021年5月〜11月にわたり実施した第一期の活動が終了いたしましたので、活動報告書を発表いたします。
「CODEGYM Academy」は、40社以上の賛同企業による協賛、クラウドファンディング、渋谷区・福岡市からの後援を受けて実施しているプログラムです。卒業生は、ハーバード大学のコンピュータサイエンスの授業の履修証明書を取得できるため、経済的な事情により大学を中退せざるを得なかった方などに、将来のキャリアの可能性を狭めることをなくし、平等な機会を提供できることを目指して活動しています。
第一期の活動では、賛同企業による協賛、クラウドファンディング、LABOTからの拠出金合わせて、合計25,312,500円の協賛金が集まりました。
「CODEGYM Academy」の活動及び、共同主催者であるNPO法人CLACKによる「コードトレイル」「Tech Runway Camp」の活動を経て得た1,038,391円の費用については、2021年9月現時点になってもなお長期化し社会情勢が不安定となっているコロナ禍の影響を鑑み、学生に対するキャリア支援の社会的意義を重視し「2次募集」として実施している第二期の募集に活用いたしました。2次募集の結果、2021年の11月より新たに136名が入校しています。
CODEGYM Academy 第一期 実施概要
実施期間:2021年5月15日(土)〜2021年10月30日(土)
受講対象:①2021年4月1日時点で、日本で就労可能な満16歳以上、22歳以下の学生
     (高校生、大学生、大学院生、専門学校生、短大生、高専生)
     ②2020年1月以降、高校・大学等を中途退学された方
公式サイト:https://academy.codegym.jp/
CODEGYM Academy 内定実績 ※インターン含む(五十音順)
アマゾンジャパン合同会社 / SGホールディングス株式会社 / 株式会社アカツキ / 株式会社エヌティ・ソリューションズ / 株式会社スマレジ / 株式会社DYM / 株式会社ナビタイムジャパン / 株式会社ヒューマンシステム / 株式会社プロシップ / 株式会社マイナビ / グルーヴ・ギア株式会社 / グロースエクスパートナーズ株式会社 / シアトルコンサルティング株式会社 / 全国健康保険協会 / フィリップ モリス ジャパン合同会社
受講生の感想 

独学の限界を感じていたときに出会ったCODEGYM Academyで、まさに僕が求めていた、「みんなで一緒に勉強する」ことができました。 また、企業について知るイベントも、実際に仕事をしているエンジニアの方が、どういう仕事をしているとか、会社の雰囲気も伝わってきて、ウェブサイトで会社情報を見るだけではわからないことも知れて、新鮮でした。(大阪府 Tさん)

グループワークが一番自分のためになったと思っています。 これまでグループワークというのを、ほとんど経験せずに過ごしていたんですが、CODEGYM Academyに入ってからは、毎週新しい人と出会い続けるという特殊な環境があったのもそうですし、みんなが同じ課題、同じペースで取り組みます。私はファシリテーターをしたり、タイムキーパーをしたり、いろんな立場からグループワークっていうものを考える機会があったのが、すごく良かったなと思います。(北海道 Iさん)
私は生まれてからずっと北海道で過ごしてきたので、全国にどういう人がいるのかとか、そういうことに触れてこなかったんですけど、コロナ禍の孤独な中で、「全国で孤独なのは自分だけじゃない」と思えたのは、毎週土曜日の同じ時間にアクセスして、誰かに会えるっていうことだったので、とても心強かったです。 FinalProjectの個人開発では、「ミニマムでもゲームが作れた」みたいなのがすごく嬉しくて。私はすごくゲームが好きで、自分の書いたコードが動いているっていうのは、快感に近いと言うか爽やかな感じがしました。(北海道 Tさん)
CODEGYM Academyの質問チャンネルやメンターさん、Google検索、Deepl翻訳やyoutubeの字幕翻訳などとにかくあらゆる手段を使って調べる能力は上がりました。プログラミングの勉強を進める中で、次に何すればいいのか分からないって状況によく陥りがちだったんですけど、今回のCS50のカリキュラムを乗り切る際に、必ずその課題の中にヒントが散りばめられていて、極論、上から全部調べれば何かしらの答えにたどり着くみたいな経験ができたのは、とてもいい経験でした。CS50を乗り越えられて、調査能力みたいな部分が強くなったと思います。(東京都 Kさん)
代表取締役 鶴田浩之 コメント
多くの協賛企業様の賛同、クラウドファンディングによる支援をいただきまして、今回の企画が実現いたしました。新型コロナウイルス感染拡大の経済への影響により、中退を余儀なくされたり、進級を諦めてしまった方、本来望んでいたキャリアの道が閉ざされてしまった方、学生生活に孤独を感じ将来に不安を抱えている方など、多くの若い可能性に対し、具体的な支援を行うことができました。
1000名以上のエントリーがあり、多くのニーズがあったことがわかりましたが、私たちが支援できるのは氷山の一角でしかなく、現在行っている2次募集の方への教育支援、キャリア支援に続き、来年度も活動方針について模索をしていきたい考えです。サスティナブルな教育支援モデル、キャリア支援の仕組みの確立に向けて、弊社グループ全体を通じて、引き続き取り組んでまいります。